管理栄養士流!歯と栄養素のコラム

みなさんこんにちは!
ウェルパーク管理栄養士です。
歯の健康を意識していますか?
歯磨きやフロスももちろん大事ですが、今回は歯に関係する栄養素についてお話いたします!

8020運動

8020運動は、「はち・まる・にい・まる」と読み、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動です。20本以上自分の歯があると、ほとんどの食べ物を自分の歯で噛み砕くことができ、おいしく食べることができます。現在、8020を達成している人は約50%で、2人に1人です。この数字を伸ばしていくためにも、日ごろから歯磨きをしっかりと行いましょう。

私からは歯に関係する栄養素をご紹介いたします!

カルシウム

歯を構成する主成分はハイドロキシアパタイトです。リン酸カルシウムの1種で、歯のエナメル質のほとんどをハイドロキシアパタイトが占めています。カルシウムとリンからできているため、2つの栄養素が不足しないことが大切です。

リンは肉や魚などのたんぱく質や、ハムやソーセージなどの加工食品、インスタント麺に多く含まれているため不足することはまずありません。

それに比べて、カルシウムは不足しやすい栄養素です。カルシウムは食品によって吸収率が異なります。乳製品はカルシウム吸収率50%、魚類は30%、豆類・野菜類・種実類などは18%と、食品によってカルシウムの吸収率に差があります。乳製品は吸収率がいいため、朝に牛乳を飲んだり、食後やおやつにヨーグルトを取り入れたりするのがおすすめです。

ビタミンA

ビタミンAは歯の表面のエナメル質を作ります。ビタミンAが多く含まれる食品には、レバーやうなぎ・にんじん・ほうれん草などがあります。

ビタミンAは油との相性がいいため、油で炒めることで効率よくとることができます。また、ビタミンAをとり過ぎると頭痛や発疹が見られる場合がありますが、植物性の食品に含まれるβ-カロテンの場合、体に必要な分だけビタミンAに変換して吸収するため、とりすぎることはありません。ビタミンAのとり過ぎが気になる場合は、β-カロテンの多いにんじん・ほうれん草などからとるようにしましょう。

ビタミンC

歯の内部にある象牙質の形成を助ける栄養素です。水溶性のビタミンCは熱に弱く、長時間水につけると溶け出してしまいます。加熱する際は短時間で済むレンジ調理や、ゆでる場合はスープで食べるようにする等の工夫をしましょう。

じゃがいも・やまいもなどいも類のビタミンCはでんぷんが保護しているため壊れにくいです。他にも、パプリカやブロッコリーはビタミンCが多く含まれているため積極的にメニューに取り入れましょう。

だ液を増やそう!

だ液を増やすことで、歯周病やむし歯の原因の「咥内細菌」を抑えることができます。レモン・梅干しなどすっぱいものや昆布に含まれるアルギン酸や納豆・セロリ・アーモンドなどもだ液を促します。

豆知識

いかがでしたか?
歯磨き・フロスももちろん大事ですが、歯を構成する栄養素や、歯を健康に保つ栄養素など意識してみましょう。
私も80歳で20本の歯を目指して頑張ります!

それではまた次回~~~!

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