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【2025年9月】お米についてのお話

お米についてのお話

みなさんこんにちは!
ウェルパーク管理栄養士です。
お米は、日本の食文化に深く根ざした、私たちの大切な主食です。毎日の食卓に欠かせない存在であり、体と心のエネルギー源となる栄養素も豊富に含まれています。
今回はそんなお米についてお話します。

お米は太りやすい?

みなさんは「お米は炭水化物が多いので、太る」というイメージはありませんか?
炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせた総称です。
太る原因は、エネルギーの摂取と消費のバランスが取れていないことで起こるものなので、「糖質だから太る」わけではありません。

どんな食事でも、摂取エネルギーが消費量よりも多くなれば脂肪として体に蓄積されやすくなるので、摂取量と消費量のバランスが重要です。

また、お米は腹持ちが良く、脂質も少なく、食物繊維も含まれるので、体脂肪になりにくい特徴があります。

お米の栄養素

お米には様々な栄養素が含まれています。
7割以上を炭水化物が占めており、ほかの主食に比べて脂質が少ないのも特徴です。

精白米100gあたりの栄養素比率

お米の栄養素の割合図。炭水化物と食物繊維が78%。タンパク質が15%。水分が6%。脂質が1%。ビタミン・ミネラルなどが1%。

出典:農林水産省 お米と健康・食生活

主な栄養素として、炭水化物、食物繊維、タンパク質があります。

炭水化物

体を動かすための主要なエネルギー源です。特に脳はブドウ糖をエネルギーとして使うため、お米をしっかりと食べることで集中力や活動量を支えます。
不足すると、筋肉の分解が進み筋肉量が減少して疲れやすくなったり、痩せにくく太りやすい体になったり、集中力が低下したりします。

食物繊維

善玉菌のエサとなって腸内環境を整える効果がある、発酵性食物繊維のレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が含まれています。また、血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。

タンパク質

筋肉、内臓、血液など、体の組織をつくるだけでなく、体を維持・調節して、体を動かすエネルギーにもなります。
少ないイメージはありますが、お米にもアミノ酸バランスに優れた「オリゼニン」など、良質なタンパク質が含まれています。

色んなお米

お米には多くの人が食べている精白米のほかに、胚芽米玄米雑穀米があります。
栄養価は変わりますが、カロリーはあまり差がありません。

種類 特徴 栄養価の違い
精白米 白いお米。一般的に食べられている 食べやすい。ビタミン、ミネラル、食物繊維は少なめ
胚芽米 胚芽を一部残した米 ビタミンE、ミネラルが多め。玄米よりも食べやすく、消化がいい
玄米 表皮、胚芽を残したままの米 食物繊維・ビタミンB群・ミネラルが豊富。よく噛んで食べることが大切
雑穀米 黒米・あわ・ひえ・キヌアなどを混ぜたごはん 栄養価のバランスがよく、見た目や味の変化も楽しめる

他にも玄米よりも精米をした「分づき米」、こんにゃくから作ったカロリーと糖質を抑えた「こんにゃく米」、カリフラワーを米に見立てた「カリフラワーライス」などがあります。
これを機に精白米よりも栄養価の高いほかの米に変えてみたり、好みに合わせて精白米と混ぜてみたりするのも、いいかもしれません。

いかがでしょうか?
お米は、日本の食卓に欠かせない、安心・安全で身近な栄養源です。
選び方や食べ方を工夫することで、より健康的な毎日につながります。
毎日のごはんを大切に、主食を中心としたバランスのいい食事を心がけましょう。

それではまた次回~~~!