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【2025年7月】「しじみ」のお話

「しじみ」のお話

みなさんこんにちは!
ウェルパーク管理栄養士です。
夏と言えば潮干狩り!潮干狩りと言えば貝!貝と言えばしじみ!
みなさんはしじみの凄さを知っていますか?
今回は、しじみについてお話します。

しじみについて

しじみの味噌汁

しじみは、日本人にとって昔から馴染み深い貝類のひとつで、味噌汁や佃煮などで親しまれてきました。特に7月下旬の「土用」の時期には、しじみが旬を迎えることから「土用しじみ」とも呼ばれ、夏バテ予防や肝臓のケアに取り入れられてきました。
そんな「しじみ」には肝機能を向上させるオルニチンをはじめとした多くの栄養素が含まれています。

しじみに含まれる主な栄養素

オルニチン

しじみに多く含まれることで知られるオルニチンは体内のアンモニアを解毒する「尿素回路」に関与するアミノ酸の一種です。
特に肝機能をサポートする働きがあり、二日酔いや疲労回復を助ける栄養素として注目されています。
また、成長ホルモンの分泌を促すことで、代謝の促進や筋肉の維持にも貢献します。
冷凍したほうがしじみの中のオルニチンの量が増えることが報告されています。
他に含まれる食材はマグロやチーズですが、しじみが特に多いです。

タウリン

タウリンはアミノ酸に似た構造を持つ成分で、肝細胞の保護や胆汁酸の合成を助けることで知られています。
貝類やタコ・イカなどに豊富に含まれており、肝臓・心臓・目の健康に関与します。
血圧や血中脂質の調整にも効果があるとされ、生活習慣病の予防にも役立ちます。

ビタミンB12

ビタミンB12は骨髄での赤血球の正常な成熟に必要不可欠なビタミンです。鉄とともに「造血ビタミン」とも呼ばれ、不足すると巨赤芽球性貧血(悪性貧血)という特殊な貧血を引き起こします。
また、神経の働きを保つ役割もあり、不足が続くと神経障害や記憶力低下にもつながる可能性があります。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれず、特に貝類に多く含まれています。

鉄分

鉄は、赤血球の主成分であるヘモグロビンの構成要素で、全身に酸素を運ぶ働きをしています。
しじみに含まれるのは吸収率の高いヘム鉄で、特に女性や成長期、妊娠中の方などにとって重要な栄養素です。鉄が不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こし、めまいや倦怠感、集中力の低下といった症状が現れることがあります。
特に日本人は鉄分が不足しがちなので、意識して摂りたい栄養素です。

しじみのおいしい食べ方

しじみには旨味成分のコハク酸が多く含まれているため、汁物や蒸し物など栄養成分が溶け出しても食べることができる料理がおすすめです。
ですが、沸騰させるとコハク酸の成分が飛んでしまうため、加熱しすぎないようにするのが重要です。

しじみの味噌汁

しじみを水から煮て、貝が開いたところで火を止める。最後に味噌を溶き入れるのがポイント!
味噌を入れる代わりにショウガやネギ、少量のゴマ油を入れて中華風スープにしてもおいしいです。

しじみの酒蒸し

しじみを鍋に並べて、日本酒を少し加えて蓋をして加熱する。
貝が開いたらすぐに火を止めて、バターをひとかけ加えると、コクが増して洋風な味わいになります。

しじみの佃煮

殻を外した身を、しょうゆ・みりん・砂糖でじっくり煮詰めれば、簡単に甘辛いおかずに。
冷蔵保存も効くので、作り置きにもおすすめです。

いかがでしょうか?
しじみには意外と色んな栄養素が含まれています。
簡単な料理もあるので、しじみを食べて疲れやすい夏を乗り切りましょう!
それではまた次回~~~!