春の新生活 ストレス緩和の鍵は栄養素!

皆さんこんにちは!
ウェルパーク管理栄養士です!4月の新生活はいかがですか?
楽しい反面、慣れない新生活にストレスが溜まってしまっている方もいるのではないでしょうか。
今回はストレスを緩和する栄養素についてお話させて頂きます!

ストレスとは

そもそもストレスとは、物理学の分野で使われていた言葉で、物体の外側からかかった圧力などの刺激により、歪みが生じた状態のことをいいます。

人間でいうと外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。つまり、日常の中で起こる様々な変化が、ストレスの原因になるのです。たとえば、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事でも、変化であり刺激ですから、実はストレスの原因になります。

腸内環境とストレスの関係

緊張してお腹が痛くなったり、下痢や便秘に悩まされたり…それはストレスが原因かもしれません。脳と腸は迷走神経を介して繋がっているため、ストレスを感じると腸内環境のバランスが悪くなります。腸内環境のバランスが悪くなることでお腹が痛くなり、またストレスを感じてしまうという悪循環に陥ってしまします。
逆に、腸内環境が整っていて適切に腸が動いている場合、脳はリラックスしており、ストレスを感じていないということになります。

腸内環境のバランス=腸内フローラのバランス

人の腸内には約1,000種類、100兆個もの腸内細菌が住みついています。腸内細菌の種類は、1人1人異なり、食事や国などの要因によっても異なります。また、菌の数は年齢によって増えたり減ったりしますが、菌の種類はほとんど変化がありません。

また、小腸の終わりから大腸にかけて、腸内細菌が腸壁にびっしりくっついている姿が花畑のように見えることから「腸内フローラ」と名付けられました。

体に良い働きする菌(善玉菌)と悪い働きをする菌(悪玉菌)、体調によってどちらにも味方する菌(日和見菌)の3種類の腸内細菌がいて、腸内フローラの理想のバランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7です!この腸内フローラのバランスが崩れると、下痢や便秘の原因になります。ストレスによっても腸内フローラのバランスは崩れるため、腸内環境のバランス=腸内フローラのバランスです。

善玉菌の種類

乳酸菌

ブドウ糖を栄養源にして、乳酸を産生します。病原菌の増殖を抑制し、腸の蠕動運動を促します。

乳酸菌を多く含む食品例
チーズ・味噌・キムチ・納豆・ヨーグルト

ビフィズス菌

ブドウ糖を栄養源として、酢酸を産生します。病原菌の増殖を抑制し、腸の蠕動運動を促します。また、腐敗物を生成する菌の増殖を抑えます。ビフィズス菌入りのヨーグルトなど販売されていますが、ビフィズス菌は乳酸菌のように元々ヨーグルトに含まれているものではありません。ビフィズス菌を摂りたい時は、パッケージの記載を確認しましょう。

ビフィズス菌を多く含む食品例
ビフィズス菌入りヨーグルト・ビフィズス菌入り青汁など

ストレスを緩和する栄養素

抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進します。ビタミンCはストレスによる消費が激しいため、一日の推奨量は成人で100mgですが、多めに摂ることを意識しましょう。ビタミンCは果物類や野菜類に多く含まれています。ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすい性質がありますが、じゃがいもなど芋類に含まれるビタミンCは壊れにくいため、茹でるのではなくレンジアップしての調理がおすすめです。

9種類ある必須アミノ酸のうちの1つです。必須アミノ酸は体の中で作ることができないため、食事から摂る必要があります。

トリプトファンは、幸せホルモンといわれるセロトニンの材料となります。そして、セロトニンは夜になると睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促します。

牛乳やチーズ、パイナップルやバナナなどに多く含まれています。健康食品では、アミノ酸が含まれるサプリメントにトリプトファンとして含まれています。

自律神経を安定させるビタミンです。また、体内時計を調節する役割と持ちます。

腸内細菌によっても合成されますが、食事からだと主に動物性食品に多く含まれています。菜食主義の方は欠乏しやすくなるため、サプリメントの活用も重要です。

いかがでしょうか。
様々な理由でストレスを感じてしまうため、自分は大丈夫だと思っていても実はストレスが溜まっている…そんなことがあるかもしれません。
楽しい新生活、ストレスと上手く付き合っていきましょう。
それではまた次回~!!!