冬に向けてダイエット

皆さんこんにちは!
ウェルパーク管理栄養士です。 食欲の秋も終わりに差し掛かり、気づいたら体重が増えてしまってはいませんか?
ダイエットといえば食事制限や運動が上げられるかと思います。
今日はそんなダイエッターの方に向けた管理栄養士流アドバイスをお伝えします!

運動をしなくてもエネルギーは消費される!

基礎代謝量という言葉を聞いたことはありますか?基礎代謝とは、快適な空間で仰向けに横たわり、起きたままの状態で代謝されるエネルギー量のことをいいます。つまり、一日中ご飯も食べず何もしないで寝たままぼーっとした状態でいた場合に、どれくらいエネルギーを消費するか…それが基礎代謝量です。一般的に女性より男性の方が高く、同じ体重だと筋肉量の多い人の方が基礎代謝量は高いです。基礎代謝が高ければ何もしなくても消費できるカロリーが多くなります。また、活動代謝量は、動いた分使われたエネルギーのことをいいます。

摂取エネルギー − 消費エネルギー = マイナス
にすることで体重が減る!

例えば一日に2000kcalの食事をします。そして基礎代謝量と活動代謝量を合わせたものが1500kcalとします。そうすると500kcal多くエネルギーを摂ったことになり、蓄積されることで体重が増えていきます。反対に消費エネルギーが2500kcalで摂取エネルギーを上回れば、体重が減っていきます。

食事制限

食事制限というと、一般的には一日の食事量全体を少なくすることが上げられます。置き換えダイエットなどがいい例です。一日のうち朝昼晩の食事のどこかをりんごやバナナなどの果物やスムージーに置き換えることで、一食分の摂取エネルギーを抑え、結果的に一日の総エネルギーも抑えるダイエットのことです。このダイエットは急激な体重減少が期待できますが、食事制限をやめたら体重が元に戻ったり、以前より増えてしまったりする可能性があります。飢餓状態が続くと、体は脂肪だけでなく筋肉も分解してエネルギーにしようとするため、筋肉量が減って代謝が悪くなり、太りやすい体質になってしまう場合があります。

運動

ダイエットといえば運動もセットで上げられます。運動による消費エネルギーを多くすることで、摂取エネルギーより消費エネルギーが上回り、体重減少が見込めます。有酸素運動をする場合は連続でなくてもいいので一日20~30分程度行うことが望ましいです。筋肉をつけることで基礎代謝もアップするため、筋トレと有酸素運動どちらも行っていくことをおすすめします。

Sugar
糖質は炭水化物から食物繊維をひいたもののことをいいます。
主に米やパン、芋類、砂糖などに多く含まれています。
糖質を摂ると血糖値が上がるため、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。糖質をたくさん摂るとインスリンが多量に分泌され、糖質を脂肪として体内に蓄積していきます。そのため、連日丼ものなど糖質が多くなりそうな食事は控えましょう。
糖質の摂り過ぎはよくありませんが、食物繊維は積極的に摂りましょう。食物繊維は野菜や海藻などに多く含まれています。血糖値の上昇をゆるやかにし、血中のコレステロール値を下げる作用があります。大腸では腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えます。野菜を先に食べるという「ベジファースト」も、食物繊維を先に摂ることで急激な血糖値の上昇を防ぎ、満腹感も得られるためおすすめです。お米の代わりに玄米やカリフラワーライスにすることで、糖質を減らして食物繊維を多く摂ることができます。
Protain
日本人は米食が中心のためたんぱく質が不足しがちです。筋トレを行うことにより筋肉が壊れてしまった時に、たんぱく質を摂ることで壊れた筋肉を修復する手助けをしてくれます。たんぱく質が足りないと筋肉量がアップしないのでとても重要ですが、摂り過ぎは腎臓に負担がかかるため、アスリートの方以外、たんぱく質は推奨量を目安に摂りましょう。体重×0.8~1.0gくらいが一日の目安になります。鶏のささみや胸肉、肉や魚介類、大豆や乳製品に多く含まれています。豚肉や牛肉にはサシが入っているものも多く、脂肪を取り除きにくいため、たんぱく質を多く摂りたい時は鶏肉や油の少ない魚介類(赤身や白身、いかや貝類など)、大豆製品がおすすめです。プロテインは水や牛乳に溶かして手軽にたんぱく質を補えるため、運動後に摂るときに便利です。
Lipid
脂質の摂り過ぎは体脂肪として体に蓄積されるだけでなく、血液がどろどろになる原因の一つであるため、摂り過ぎは禁物です。
肉の脂身は取ってから調理したり、揚げ物を控えたりすると脂質の摂取量を控えることが出来ます。
摂るのはよくないというイメージがつきがちな脂質ですが、そんな脂質にもいくつか種類があります。
Saturated fatty acid
主にエネルギーとして使われます。飽和脂肪酸の中でも短鎖、中鎖、長鎖と別れており、長鎖脂肪酸はいったん体に蓄えられてからエネルギーとして使われますが、中鎖脂肪酸は溜め込まずにすぐにエネルギーとして使うことができます。長鎖脂肪酸は牛や豚に含まれているため意識しなくても日常的に口にしていると思いますが、中鎖脂肪酸はヤシ油やココナッツ油に多く含まれているため、普段から摂っている方は少ないと思います。しかし、健康食品のコーナーや油のコーナーにあるMCTオイルやMCT油に中鎖脂肪酸は多く含まれています。加熱には弱いため、調理には向きません。コーヒーや味噌汁にスプーン1杯かける、手作りドレッシングはいつもより油を少なくして最後にMCTオイルをかける、など工夫して生活に取り入れてみて下さい。中鎖脂肪酸が元から入ったドレッシングも販売されています。
Unsaturated fatty acid
大きく一価不飽和脂肪酸と、多価不飽和脂肪酸に分かれます。一価不飽和脂肪酸のオレイン酸には、飽和脂肪酸と比べて血中のLDLコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化を予防するとされています。オリーブ油に多く含まれています。
多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸と体の中で作ることのできない脂肪酸です。青魚に多く含まれるDHA・EPAも多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸に含まれており、脳や神経の情報伝達に深く関わっているといわれています。他にも血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐことが分かっています。

ダイエットまとめ

過度な食事制限や運動は長続きしませんよね。ダイエットを続けていくためにも、炭水化物はいつもより3口分程少な目に茶碗に盛る、カリフラワーライスや玄米を選んでみる、肉類を選ぶときは鶏むねやささみなど脂身の少ないものする、油を買うときはオリーブ油や米油を選ぶ、ドレッシングはMCTオイルが含まれているものにするなど工夫していきましょう。普段料理をしない方は、外食の際は栄養成分表示を見るように心がけましょう。また、毎日の食事にプラスしてプロテインを摂ったり、MCTオイルをコーヒーにスプーン1杯分かけたりなど、商品の力を借りるのも一つの手です。是非長続きするダイエット方法を見つけ出して下さい。

いかがでしたでしょうか。
夏に比べて冬は肌を出すことも少ないため、ついつい油断しがちですよね。
コツコツ続けられるダイエットを見つけて、年末年始に食べすぎてしまっても大丈夫な体作りを今からしていきましょう!
それではまた次回~!