忘年会・新年会で崩れた栄養バランスを整えよう!!

新年あけましておめでとうございます!
ウェルパーク管理栄養士です!
忘年会や新年会で飲みすぎ・食べすぎてしまっていませんか?
PFCバランスを意識して栄養バランスを整えましょう!

PFCバランスとは

食事摂取基準を基に考えられた、たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスの良い総エネルギー摂取量に占める割合です。

健康な人が健康を維持するために、気を付ける値です。P13~20%F20~30%C50~65%

食品により、このバランスは様々です。

例えば茶碗1杯の白米(150g)であれば、P6%F1.8%C92.2%
鶏ささみ肉(150g)はP7.6%F0.6%C5.8%
有塩バター(150g)はP0.3%F97.8%C1.9%

白米(150g)
鶏ささみ肉(150g)
有塩バター(150g)

PFCとは

P = Protein(たんぱく質)

たんぱく質は体を作る栄養素です。たんぱく質を摂る量が少ないと、免疫力や代謝の低下に繋がります。肉や魚、豆類に多く含まれています。1日の目安量は体重×1.0g~1.5gです。体重60㎏の方なら、約60g~90gです。1gあたり4kcalのエネルギーをもちます。たんぱく質は様々なアミノ酸が集まって出来たものです。ほとんどは体内でも作ることが出来ますが、体内で作ることのできないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。そのため、食事からバランスよく摂る必要があります!

F = Fat(脂質)

脂質はエネルギー源になる栄養素です。脂質を摂らないと体調不良や皮膚炎のリスクが高まります。冬は乾燥が気になるので、皮膚の乾燥予防や風邪予防のためにも、きちんと摂ることが大切です。1日の目安量は男性60g~90g、女性45g~65gです。1gあたり9kcalのエネルギーをもちます。脂質には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つがあり、飽和脂肪酸は動物性食品に多く固体の油、不飽和脂肪は植物性食品に多く液体の油と覚えておきましょう。不飽和脂肪酸は血液をサラサラにすると言われています。

C = Carbohydrates(炭水化物)

炭水化物はエネルギー源になる栄養素です。特に脳のエネルギーとして欠かせない存在です。ごはんやパン、麺類からお菓子や果物など様々な食品に含まれています。炭水化物は大きく分けると糖質と食物繊維の2つに分類されます。糖質は主にエネルギー源として利用され、食物繊維は人間の消化酵素では消化吸収しづらいため、腸内環境を整えたり、糖質や脂質の吸収を緩やかにしてくれます。炭水化物は1があたり4kcalですが、そのほとんどが糖質で、食物繊維にはエネルギーはほぼありません。

パスタで簡単!PFCバランス

1食でPFCバランスを整えるのは大変難しいとお話しをしましたが、主食をパスタにした場合、他の主食よりもPFCバランスを整えやすいです。

茹でたパスタ1食分(250g)のPFCバランスは、P13.9%F5%C81.1%
白米(150g)のPFCバランスは、P6%F1.8%C92.2%
食パン(6枚きり2枚)P13.8%F13.8%C72.4%

茹でたパスタ1食分(250g)
白米(150g)
食パン(6枚きり2枚)

主食のため全て炭水化物が多いです。他の食材と組み合わせて食べることを考えると、白米の場合はたんぱく質脂質を多く含む炭水化物の少ない食材、また食パンは脂質が予め多く含まれているため、脂質の量に気を付けながら他の食材を足していきましょう。

パスタは、脂質が少ないため、肉や油の脂質をあまり気にせずに摂ることが出来ます。また、ワンプレートで料理が完成するため、手軽に作ることができます。そのため、1品でPFCバランスを整えた献立を作る際には、主食をパスタにするとチャレンジしやすいです。

パスタのメニュー例

スパゲティ(乾麺)
1束(100g)
トマトホール缶
1/2缶(200g)
豚ひき肉
50g
たまねぎ
1/4個
マッシュルーム
1個
にんじん
15g
オリーブオイル
大さじ2/3
コンソメ
1個
塩こしょう
少々

よく食べられるミートソースは、オリーブオイル大さじ1で作ると P14.1%F33.8%C52.1%とたんぱく質が少なくなってしまいますが、オリーブオイルを大さじ1から大さじ2/3に減らすだけでP15.2%F29.2%C55.6%とPFCバランスの割合に当てはめることができます。

いかがでしたでしょうか。
PFCバランスを意識して、忘年会新年会で乱れがちな生活のバランスを見直してみましょう!

パスタなどで1食ずつ意識したり、1日や1週間の中で調節したり、自分のチャレンジしやすいやり方を見つけるといいです。

それではまた次回~~~!