ちらし寿司について
ひな祭りにちらし寿司を食べる由来は、明確にはわかっていません。
しかし、平安時代の3月3日頃に食べられていた「なれ寿司」が始まりと言われています。なれ寿司とは、魚などを塩でまぶし、お米の中に数か月入れて置き、中の魚を食べる料理です。早く食べたい人が増え、つける時間を短くしお米も一緒に食べる「半なれ寿司」ができました。半なれ寿司に華やかな食材をのせ、食べたことがちらし寿司の始まりと言われています。
現在のちらし寿司にのっている食材には意味があります。エビは「腰が曲がるまで長生きができる」、レンコンは穴が開いているため「将来の見通しがよい」、豆は「まめ(健康)に働くことができる」、タケノコは「すくすくと育つ」などの願いが込められています。
食材に含まれている栄養素
様々な食材が入っているため、炭水化物、たんぱく質、ビタミンなど主な栄養素が揃っています。
- エビ
- 低脂質で、たんぱく質が豊富です。また、抗酸化作用があるビタミンEや、3大栄養素からエネルギーを作るのに必要なナイアシンが含まれています。しっぽや殻には、カルシウムが豊富に含まれているので、揚げ物などで食べてみましょう!
- レンコン
- 便秘予防や腸の調子を整えるのに欠かせない食物繊維が多く含まれています。また、高血圧の進行を抑えるカリウムも含まれています。
- さやえんどう
- さやえんどうに多く含まれるβ-カロテンは、ビタミンAが不足した際に必要な分だけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、感染症予防や免疫力を高める働きがあります。食物繊維、ビタミンCも豊富です。
- タケノコ
- 便秘予防の食物繊維、体内の水分の量を調整しているカリウムが多く含まれています。胎児の正常な発育に必要な葉酸が多く含まれています。