食中毒

みなさんこんにちは!ウェルパーク管理栄養士です!
気温も高く、暖かい日々が続きますね!それに伴って、食中毒のリスクも上がりますよ…!
私たちが食中毒の予防法を紹介します!

食中毒とは

食中毒とは、悪いウイルスや細菌がくっついた食べ物を食べた結果、おう吐や下痢といった体調不良が起こることです。家庭でも、調理の仕方や保存法によって、起こる可能性があります。

ウイルス性の食中毒は乾燥している11~3月に増えやすく、細菌性の食中毒は温度が高い6~8月に増えやすくなっています。
2019年度の感染者数は17,282人。死亡数は3人でした。侮ってはいけません!

どんな細菌・ウイルスがいるの?

日本で多い食中毒の原因となる細菌やウイルスは、皆さん何か知っていますか?

平成30年の厚生労働省の調査によると、事件数は1位カンピロバクター、2位ノロウイルスで、患者数にすると、ノロウイルスによる食中毒が1番多いです。

死亡例がある食中毒はO-157などがあります。

予防・対策

食中毒を防ぐには「つけない・増やさない・やっつける」という3原則があります!!

つけない

手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように
①調理を始める前 ②生肉や魚、卵などを取り扱う前後 ③調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後は必ず手を洗いましょう。

また、生肉や魚を切った後は包丁や、まな板を洗ってから使いましょう!先に、生で食べるものを切ってから加熱調理する食材を切るようにする工夫もあります。

増やさない

食品についてしまった細菌やウイルスが増殖する温度は、一般的に30~40℃で、時間とともに増えていきます。生ものや、作った料理は早く食べるようにしましょう。すぐに食べない料理は、冷蔵庫に入れて保存することで、細菌やウイルスの増殖は一時抑えられます。しかし、死滅しているわけではないので、再び常温に戻して放置してしまうと、増殖が始まってしまいますので注意が必要です!

やっつける

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するため、肉や魚、野菜など十分に加熱して食べるようにしましょう。肉は中心の温度を75℃で1分以上加熱することを目安にすることが大切です(二枚貝の場合は、中心温度85~90℃で90秒以上加熱)また、まな板や包丁、ふきんなど調理の時に使用するものにも、細菌やウイルスがくっついていることがあります。特に肉や魚、卵などを使用した後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、煮沸消毒をしましょう。

冷凍・冷蔵保存した食品も、なるべく早めに再び加熱してから食べるようにしましょう。

ウイルスや細菌を繁殖させにくく、保存におすすめの調理法や食材とは?

乾燥
微生物の増殖に必要な水分がなくなる。
<食品例>かんぴょう、煮干し、粉乳
砂糖漬け
微生物の繁殖に必要な水分を砂糖が吸収する。少量の酸を加えると、より効果的。
<食品例>ジャム・マーマレード・ようかん
微生物の繁殖に必要な水分を塩が吸収する。塩素イオンには防腐効果がある。
<食品例>漬物・塩辛
酢漬け
食品を酸性の状態にし、微生物の増殖を抑制させる。
<食品例>ピクルス・しょうがの甘酢漬け
薫製
煙の中に含まれる物質によって、腐敗を防ぐ。殺菌とともに独特の風味付けを行う。
<食品例>ベーコン・ソーセージ・スモークサーモン
カンピロバクター
  • 食品例
    生焼けの焼き鳥・洗っていない野菜・井戸水
  • 特徴
    潜伏期間2~4日・増殖温度30~45℃・乾燥・熱に弱い
  • 症状
    食後2~7日で、下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛などを発症
  • 対策
    乾燥に弱く、加熱によって死滅する。
ノロウイルス
  • 食品例
    加熱不足の牡蠣・あさり・しじみ・ほたて
  • 特徴
    潜伏期間は1~2日・人の腸菅のみで増殖・食酢や酸に強い・二枚貝に多く、牡蠣の生食で感染するケースが多い
  • 症状
    腹痛や下痢・嘔吐・悪心を発症
  • 対策
    85℃~90℃、90秒以上加熱する。
腸管出血性大腸菌(O-157など)
  • 食品例
    井戸水・牛肉・キャベツ
  • 特徴
    潜伏期間は4~7日・増殖温度20~37℃・ベロ毒素を産生する・熱に弱く、低温条件に強い・死亡例がある
  • 症状
    激しい腹痛・下痢・嘔吐
  • 対策
    75℃1分以上で死滅

いかがでしたか?食中毒に気を付けて、食事を楽しみましょう!

ではまた来月~☆