もう2019年も終わりますね。
皆さんやり残したことはありませんか?
年末を二日酔いで終わらせないためにも、ウェルパークの管理栄養士が飲み会でのアドバイスをご紹介します!
アルコールとは?
お酒は種類によって、アルコール度数が異なるため、1杯の中に含まれる純アルコール濃度がそれぞれ違います。純アルコール濃度は、「飲んだ量×アルコール度数(%)×0.8(比重)÷100」で求めることが出来ます。
アルコール度数5%のビール1缶(350ml)の場合は、[350ml×5%×0.8÷100]=14g です。
お酒の種類 | 純アルコール量 |
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ビール1缶(350ml) | 14g |
ビール1缶(500ml) | 20g |
ハイボール1缶(350ml) | 20g |
お酒の種類 | 純アルコール量 |
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ワイン1杯 | 12g |
焼酎(水割り)1杯 | 22g |
チューハイ1缶(350ml) | 20g |
日本人は世界の中でも、遺伝子的にお酒が弱い人が多いです。1日の適正純アルコール量は、男性で20g、女性で10gです。男性で中ビン1本分、女性で中ビン半分の量です。男性では、500ml缶のビール1本分。女性では350ml缶1本分よりも少ない量です。
また、飲んだアルコール量が消失する時間は、ビール1缶(350ml)に対して男性は3時間、女性は約4時間もかかります。
習慣的な飲酒をしている人は、毎日、適正純アルコール量を守りましょう。
また、休肝日は週2日、連続でとりましょう。週2回より少なかったり、連続2日でないと、肝臓でアルコール分解が終わっていない可能性があります。肝臓に負担をかけないためにも、連日の飲み会や、自宅での飲酒は控えましょう。
飲む前の予防
お酒を飲むときの一工夫
タウリンやウコンなどの肝臓水解物は、アルコールを分解する肝臓の働きを助けてくれます。飲み会前に、摂取するのがおすすめです。毎日飲むようなことがなければ、吸収の早いドリンクタイプがいいでしょう。
お腹を空かせたまま飲まない
空腹時にアルコールを摂取すると、胃への刺激が多くなります。おすすめの食品としては、肝臓の分解を助ける成分が含まれる、チーズやナッツなどの食品を少量摂りましょう。
飲み会中の予防
肝機能の働きを助ける食品を選ぶ
セサミン
ごまや、ごま油に多く含まれており、アルコール分解を助けてくれます。
ビタミンB2
レバー、うなぎ、牛乳などの動物性たんぱく質や、納豆などの植物性たんぱく質に多く含まれており、肝臓の代謝を助けてくれます。
ビタミンB2が多く含まれている料理レバニラ・出し巻き卵・カレイの煮つけ・サンマの塩焼き
たんぱく質
肉類・豆類・魚類・乳製品や卵に多く含まれており、肝細胞の再生を助けてくれます。。
たんぱく質が多く含まれている料理冷や奴・刺身(赤身・白身魚)・赤身肉のステーキ・フルーツヨーグルト
メチオニン・レシチン
お酒の席には欠かせない、枝豆に含まれています。メチオニンにはアルコールの分解を助ける作用があり、レシチンは肝臓をサポートする働きがあります。
脱水に気を付ける
アルコールの分解には、たくさんの水分が必要です。そのため、お酒と水を交互に飲み、アルコールの排出を促すことが大切です。また、アルコールには利尿作用があり、アルコールを1L飲むと、飲んだ量よりも多い1.1Lの尿が排出されるといわれています。体の中の水分量が少なくなるため、脱水には気を付けましょう!
飲み会のアフターケア
むくみをとる
不思議に思われるかもしれませんが、飲み会の次の日、顔がむくんでいる場合、水分不足が原因です。なぜなら、飲み会中、水分を摂らずに、塩気のある食品ばかり口にすると、体内のミネラルバランスが崩れ、むくみやすくなってしまいます。ミネラルバランスを整えるために、野菜や果物などでカリウムを摂りましょう。カリウムは水に溶けやすいため、野菜スープなどで摂ることがおすすめです。
塩分が多く避けた方がいい居酒屋メニュー漬物、塩辛、ポテト
カリウムが多く含まれている料理お刺身、グリーンサラダ、野菜炒め、ポテトサラダ
消化不良を助ける
キャベツに含まれるビタミンUは、成分名で通称キャベジンともいわれ、胃粘膜の修復を助けてくれます。熱を通すと壊れやすいため、生食がおすすめです。胃薬とは違います。
ビタミンUが多く含まれている料理キャベツサラダ・グリーンサラダ・バーニャカウダ
*疾病のある方は、主治医の指示に従ってください。
いかがでしたか?
上手にお酒と付き合って、楽しい年末をお過ごしください!来年の私たちの目標は…飲みすぎないことです(笑)
また来年もよろしくお願い致します☆