梅雨の洗濯テクニック

シトシトと雨が降り続く梅雨時期。しかたなくお部屋に洗濯物を干すと、乾いた服からなんだかイヤ~なニオイが…。そんな「部屋干し臭(生乾き臭)」を発生させない、秘密の洗濯テクニックをご紹介します!

ニオイの原因は“汚れ”と“雑菌”

衣服やタオルの繊維のすき間に入った皮脂などの汚れは、なかなか落ちにくいもの。残った汚れはやがて、酸化・変質してニオイを発します。さらに、その汚れをエサとして雑菌が繁殖してしまい、ぬれた雑巾のようなイヤ~なニオイを放つのです。こうしたニオイの原因菌は、普通に洗濯しただけでは除菌できません。そのため、一度部屋干し臭が発生した服は、洗濯してニオイが消えたように感じられても、汗や湿気を吸うと再びプ~ンとニオイを発生させます。

部屋干し臭を防ぐ洗濯テクニック!

部屋干し臭を防ぐには、洗濯物の汚れをしっかり落とし、雑菌を増殖させないことが大切です。

【洗濯前】
雑菌の増殖を防ぐため、汚れ物はこまめに洗濯しましょう。どうしても汚れ物を溜めなければならないときは、通気性の良い容器へ。洗濯槽に汚れ物を溜めておくと、洗濯機内で菌が繁殖してしまいます。

【洗濯時】
一度にたくさんの汚れ物を洗うと、きちんと汚れが落とせません。洗濯槽容量の7~8割程度にしましょう。また、ニオイの原因菌対策として、除菌・抗菌効果のある洗剤や柔軟仕上げ剤を使いましょう。酸素系漂白剤をプラスするとより効果的です(塩素系漂白剤を使用すると色落ちするので注意)。

【洗濯後】
洗い終わった洗濯物は、すぐに洗濯機から取り出して干します。このとき、ピンチハンガーなどを利用して、洗濯物同士が重ならないように間隔を空けて干すのがポイント。さらに、扇風機で風を当てたり換気扇を回したりすると、短時間で乾きやすくなります。

雑菌の増殖を防ぐために。ニオイの原因菌が増殖する前に、素早く乾燥させましょう。ポケットが乾きにくいデニムは、裏返し&筒状にして干すのがポイント。
それでも部屋干し臭が発生したら。ニオイの原因菌は60℃以上で死滅するといわれています。ハンカチなどの小物にはアイロンがけを。熱に強い生地は、鍋で「煮洗い」が効果的(色落ちや痛みに注意)。