手軽に美味しく夏バテ対策 暑さに負けないカラダのために、少しの工夫でムリせずに毎日の食事をレベルアップしましょう!

うだるような暑さと猛烈な湿気で、溶けるように消えていく体力と食欲……。 「そうめん以外のどを通らない」「そもそも何も食べたくない」「もうビールだけ飲んで寝てしまおう…」そんな食生活が夏バテのもと。食生活をちょっと工夫して、暑い夏を乗りきりましょう!

その夏ゴハン、大丈夫?

口当たりの良いものばかり

暑くて食欲がないと、食事を抜いたり、食べても、さっぱりした麺類や口にしやすい甘いものなどばかりを選んだりしがち。口当たり重視の単調な食事内容は栄養素が偏りやすく、摂取できるビタミンやミネラルのバランスが崩れがちなので、ちゃんと量は食べているのに栄養不足、ということになるおそれも。すると体のエネルギーづくりや調節機能がうまくはたらかなくなって、夏バテにつながります。ただし、こうした食事は消化によいものも多いので、悪いことばかりではありません。「スタミナをつけたい」と思い、ムリしてうなぎやステーキなどの油っこいものを摂り過ぎるのは、胃腸に負担をかけてしまうおそれがあるのです。

冷たいものばかり

冷たい食事や飲み物は、胃腸の温度を下げてしまいます。消化機能が十分にはたらくには適切な体温が必要ですが、この体温が奪われることで、胃腸の機能低下から食欲不振や消化不良を引き起こします。そうして食事の栄養が消化吸収されにくくなると、体内でうまくエネルギーが作れなくなり、活力が低下し、夏バテにつながるおそれがあるのです。

水分・糖分ばかり

暑い夏の熱中症対策には、十分な水分補給は欠かせません。しかし、摂取する水分にも注意が必要です。暑くなると、スポーツドリンクや炭酸飲料を飲む人は増えると考えられますが、ここで気をつけたいのが、その飲料に含まれる「糖分」です。こうした飲料に含まれる糖分は驚くほど量が多いことがあり、「水分摂取」のつもりが、実は「過剰な糖分摂取」になっていた、ということも。さらに糖分の消費にはビタミン類とカルシウムなどのミネラルを必要とするため、こうした栄養素を同時に摂らない飲料だけの状態は、カロリー過多の栄養不足に陥る可能性があるのです。

栄養補給は手軽にいきましょう!

バテる前に!

夏バテしないためには、ちゃんと食事を摂ることと、食事のなかの栄養のバランスが大切。でも「だるくて食べる気がしない」「口当たりの良いものしか食べたくない」そんなときにムリはしたくないもの。そこで、ちょっとの工夫で栄養補助をしてみましょう。お役に立つのがビタミン剤や栄養補助食品。ドラッグストアなどで、目的に合わせたさまざまなものが手に入ります。何も食べたくないようなときでも、フルーツゼリーやバランス栄養食なら、カロリーと同時にビタミンなども手軽に、無理なく摂取しやすいでしょう。また、「そうめんしか食べてない」「炭酸飲料を飲み過ぎた」そんなときには、代謝を促してエネルギー産生を高めるビタミン類を、ビタミン剤などでプラスしてみましょう。それだけでもだるさが改善されるかもしれません。さらに、さまざまなサプリメントや滋養強壮商品がありますから、自分の体調や都合に合わせたものを選んで続けてみることで、夏バテ対策になるでしょう。

それでもバテてしまったら…

夏バテしたときの対処で重要なのが、休養と食事です。暑さを避け、冷え過ぎないようにエアコンを使用して過ごしましょう。食事をちゃんと摂ることも夏バテ回復には大切。バランス栄養食を利用することなどで、できるだけ食事を摂りましょう。仕事で休めないのにバテてしまった、そんなときには、ドリンク剤などで一時的なパワーアップもできます。ただし、頼り過ぎず、あくまで基本は休養と食事、をお忘れなく。