虫さされ、虫よけ、春夏のスキンケア

蚊に刺されちゃった!

蚊の本当の恐ろしさは刺されて“かゆい”とか、耳もとで聞こえる“プ~~ン”という音で夜眠れないということではありません。
現在日本人の多くが幸か不幸かそのこわさを実体験としては知りませんが、蚊は病原体を運び、人やペット・家畜に病気をもたらし、生命や健康をおびやかす恐ろしい虫です。
たとえば、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介する伝染病です。 この病気にかかると微熱や頭痛が起こり、やがて悪寒と40度もの高熱が出て重篤な状況を示します。
このほかにも蚊が原因となる病気として黄熱病やデング熱、マラリア、フィラリア、ウエストナイル熱症、チクングニア熱など、たくさんあります。

虫に刺されたときのケア法は?

流水で洗い消毒後、抗ヒスタミン軟膏(なんこう)を
まず、刺されたところを観察し、針が残っていたら毛抜きかピンセットで抜き取ります。指でつまもうとすると、針が皮膚の中に入ってしまうので避けること。その後、傷口を流水で洗いながら冷やします。
水道が近くにない場合などは、冷やしたタオルで湿布します。腫れやかゆみなどをやわらげるために冷却は有効です。
そして、市販の消毒液があれば傷口を消毒し、抗ヒスタミン剤入りのかゆみ止め軟膏を塗ってください。
傷口をかきこわすと細菌が感染してとびひになることがあるので注意してください。

ハチに刺されるとショック症状を起こすことがあります。吐き気や息苦しさなどの症状が起こったら、一刻も早く病院へ。 山へ行くときは虫よけスプレーをして予防するのもよいでしょう。

ハチや毛虫に刺されたとき

夏起こりやすい皮膚のトラブルは?

細菌感染による炎症や湿疹などが多く発症します。
夏場に繁殖しやすい細菌や真菌(カビの一種)による感染症には、とびひやおでき、癜風、水虫などがあげられます。
脂漏性皮膚炎は通年で起こる病気ですが、夏場は真菌が原因で発症しやすくなります。汗や脂が原因で起こるあせもも夏場に多い病気です。

アトピー性皮膚炎やニキビも夏に症状が悪化しやすいので注意が必要です。
また、海や山でのアウトドアの際に起こることが多い皮膚トラブルとしては、日焼けや虫さされ、植物によるかぶれなどがあります。