年末年始を楽しく過ごそう!飲み過ぎ・食べ過ぎ注意報!

クリスマスパーティ、忘年会、久しぶりに会う親戚とおせちを囲む・・・これからの季節、おいしい料理やおいしいお酒を楽しむ機会がたっぷりありますよね。でも、飲み過ぎて二日酔いになったり、食べ過ぎて胃腸の調子が悪くなったりしては、せっかくのお酒や料理も台なし。楽しい時間をもっと楽しくするために、飲み過ぎ・食べ過ぎ対策、考えてみませんか?

消化に大切なのは、胃腸だけじゃない!?

食べ物の「消化」というと、胃腸の役割のようなイメージがありますね。ですが、実は肝臓も重要であること、ご存知でしたか?
肝臓は、「消化」だけでなく、「代謝」、「解毒」といった、たくさんの仕事をしているのです。

消化・・・脂質を消化するための胆汁をつくり、胆嚢を介して腸に送り込んでいます。
代謝・・・食事から吸収した栄養素を、体内で利用しやすい形につくりかえます。
解毒・・・アルコールや薬物を無毒化したり、体の外に排出しやすい形につくりかえたりします。

これだけの役割を果たしている肝臓が疲れてしまうと、どうなるでしょうか?
食べても消化されないと、胃がもたれるなどの不調があらわれるだけでなく、食べ物の栄養素をきちんと吸収することができません。
そして、栄養素がうまく代謝されないと、せっかくの栄養分が利用できないことも。
さらに、解毒がうまくいかないと、二日酔いになりやすくなります。

おいしく飲んだり食べたりするためのカギは、肝臓にあると言えそうですね。

肝臓をいたわるには?

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、何かあれば痛みなどが起こる胃とは違って、疲れても悲鳴をあげてくれません。
常に肝臓をいたわる生活を心がけたいものです。

では、肝臓をいたわるにはどうしたらいいのでしょうか?
肝臓がたくさんの役割をこなしているのは先に述べたとおりですが、たとえば「代謝」にはビタミン類が必要です。また、肝臓は修復の早い臓器でもありますが、修復の材料として良質なアミノ酸が必要です。
食事からビタミン類やアミノ酸をきちんと摂取することが大切ですが、一時的に食事が偏っている場合などは、サプリメントや医薬品で補助するのもよいでしょう。

また、昔から、お酒を飲んだ翌朝はしじみのお味噌汁が良いといいますね。しじみにはオルニチンというアミノ酸が含まれています。ウコンドリンクに配合されているウコンは、カレーのスパイスにも使われるターメリックのこと。すっきりとした口当たりで、お酒を飲んだときにはうれしいものです。

そして、肝臓をいたわるためには、何より休肝日を作ることが大切です。
文句を言わずに働く肝臓を、たまには休ませてあげましょう。

胃腸が悲鳴をあげてしまったら

それでも、飲み会の機会が多いと、胃が痛くなったり、おなかがゴロゴロしたりといった不調が現れがちです。こんなときには、肝臓だけでなく胃腸のケアも必要かもしれません。 胃腸薬にはたくさんの種類があるので、何を選べばよいか迷うことも多いかもしれませんね。ポイントは、「一番つらい症状を見極めること」です。

胃が痛い場合
食前にキリキリと痛む場合は、胃酸が出過ぎているかもしれません。胃酸を中和する成分や、胃酸が出過ぎないようにする成分(制酸薬)が配合されているものを選びましょう。
食後に痛む場合は、胃粘膜が荒れていて動くと痛いという可能性があります。胃粘膜を保護・修復する成分が入っているものを選びましょう。

胃もたれの場合
胃のはたらきが低下して、消化がうまくできていないかもしれません。消化剤が入っているものや、胃を動かすサポートをしてくれる成分を選びましょう。
胃のはたらきを助ける成分として、苦味のある生薬が入っているものもあります。こういった生薬は、苦味や香りが効果を発揮するので、苦いからといってオブラートなどを使わないほうがよいでしょう。

便秘、下痢になりやすい場合
腸のはたらきが低下しているかもしれません。腸のはたらきを助ける乳酸菌などが配合されたものを選びましょう。