日常が危ない!8月は熱中症のピーク!必需品特集!

暑さも最高潮となる7~8月にかけては、例年、熱中症による死亡者数もピークを迎えます。熱中症は日差しが強い日中の屋外でなるもの、というイメージがありますが、実は屋内でも発生しているのです。ここでは、そんな熱中症の対策を紹介しましょう。

屋内でも注意したい熱中症

熱中症は、暑さで汗をかいたりすることで、体内の水分とミネラルなどのバランスが崩れた結果、体温調節の機能不全を引き起こし、めまいやけいれん、意識障害といった症状が起こることをいいます。 この熱中症、実は屋外よりも住宅等の住居場所が最も多く発生しており、とくに高齢者の熱中症では、6割以上が住宅内で起きているそうです(東京都福祉保健局「熱中症の予防と対策Q&A」)。これは、高齢者が加齢により体温調節の機能が低下していることに加え、温度の変化に対して鈍感になっていることが原因と考えられます。室温が上がっているにもかかわらず、クーラーをつけないで過ごす人が多いため、本人が気づかないうちに熱中症になっているのです。
では、気温が30℃を超えるような真夏日でなければ、熱中症の心配がないかといえばそうでもなく、気温が25℃未満でも、湿度が高いと救急搬送されているケースがあるようです。体温を下げるためには発汗作用が重要ですが、湿度が高いと汗が蒸発できず、気化熱によって体温を下げることができないためです。
このように、屋内であっても熱中症になる危険は潜んでいます。とくに、体温調節機能の未成熟な乳幼児や、加齢により生体機能が低下している高齢者などでは、とくに注意が必要となります。

熱中症対策にオススメなのは?

このような熱中症の対策としては、水分補給と、体を冷やすことが重要になります。
先に説明したように、体内の水分とミネラルなどのバランスが崩れてしまうと体温調節ができなくなりますから、それを防ぐためにも、失われた水分やミネラルをこまめに摂取するようにしたいものです。それには、体液に近い濃度に調整された経口補水液や、必要なミネラル分を含むキャンディーなどを摂取するのが有効です。
また、体を冷やすためのグッズのほうもいろいろとあるので探してみましょう。屋外では帽子や日よけの傘などを使い、強い日差しを浴びないようにして予防することも重要ですが、ほてってしまった体には、直接冷やしてくれる保冷剤やスプレーなどの「ひんやりアイテム」を活用するといいでしょう。さらに、夜暑くて寝苦しいときなどは、アイスまくらで首筋から頭にかけて冷やす一方、場合によっては睡眠導入剤を使うという手もあります。