虫食い 湿気 防虫剤で衣類を守る

防虫剤の選び方と上手な使い方

防虫剤は衣類のに置く
防虫剤の成分は空気より重いので上から下に広がります。ですので引き出し用の場合は衣類の上に置きます。吊り下げるタイプが1つの時はパイプの真ん中に、複数の時は等間隔にかけると効果的です。

衣類を詰め込みすぎない
衣類を詰め込みすぎると、防虫成分が行き渡りにくく効果も減弱します。収納する時は収納ケースの8分目を目安に収納しましょう。密閉性が高いとより効果的です。

適正量を使用する
多すぎても少なすぎても効果が薄くなってしまいます。個々の商品のパッケージに記載されている使用量を必ず守りましょう。
例)ムシューダは、50Lの引き出しには、引き出し用を2個入れます。

衣類の入れ替えをする時は部屋の換気をしましょう
衣替えの際や衣類を出し入れする時には、窓を開けるなど部屋の換気をしましょう。

防虫剤と除湿剤を一緒に使うと効果的!
虫の他に衣類の大敵であるカビ。湿気をとれば衣類を安心して保管できます。

大別して4つ防虫剤の種類~

1.パラジクロルべンゼン製剤
白色結晶・特有のにおい即効性に優れています。
防虫効果は即効性があるものの有効期限が3~6ヶ月と短いのが特徴です。

2.ナフタリン製剤
白色結晶・特有のにおい昇華スピードが遅いので長期保存向き。主に人形用として愛用されています。
防虫効果が長く長期間持続します。

3.しょうのう製剤
白色結晶・特有の清涼感のあるにおい昇華スピードは「パラゾール」と「ナフタリン」の中間。
一番古い製剤で主に和服用として利用されています。
防虫効果は6ヶ月と短い物が多いです。

4.ピレスロイド系製剤(無臭防虫剤)
最近主流のタイプ
長持ちし、特有のにおいもなくほかの防虫剤と併用できます。
有効期限は6ヶ月~12ヶ月が多いです。

注意
組み合わせが適当でないと防虫剤が溶けて液体になり油状の輪ジミをつくります。

防虫剤Q&A

Q1.匂いのある防虫剤を使用したら衣類に白い粉がついていた
A.これは昇華し気体になった防虫剤が元の固体の防虫剤に戻る現象で再結晶といいます。
風通しのよい所に陰干ししておくと自然になくなります。

Q2.どの種類の防虫剤が併用できるのか?
A.ピレスロイド製剤は何れも併用できますが、有臭系(パラジクロロベンゼンなど)は併用できません。

Q3.衣類についた防虫剤の臭いを取りたい
A.衣類に付いた防虫剤の臭いは、風通しのよい所に吊るしておけば自然にとびます。
急いでいるときは扇風機などでよく風をあててください。
注意 ドライヤーは熱でシミになることがあるので使用しないでください。

Q4.ダニに防虫効果はありますか?
A.ダニは衣類の害虫ではないので効果はありません。

Q5.残った防虫剤の保管方法を教えてください。
A.防虫剤の入っている袋はガスが飛ばないように特殊フィルムでできています。
残った防虫剤は袋を移し替えず、空気が入らないように袋口をクリップやテープでとめて温度の低い、日の当たらない所に保管しましょう。

Q6.衣類を圧縮袋に入れてそこに防虫剤を一緒に入れてもいいですか?
A.空気を抜いて密閉されているため、防虫剤は揮散しませんので利用できません。
またこの状態なら虫も入ってこれないので心配ないでしょう。